プロジェクトファイナンスの世界で、BG SBLCについて深く理解する。

 

BG=バンクギャランティ、銀行保証  SBLC=スタンバイLC(信用状)

※スタンドバイ信用状(以下、SBLC)は、信用状(Letter of Credit、以下L/C)の一種です。 輸入者による不払いに伴う輸出者にとってのリスク(信用リスク)をSBLC発行銀行が輸出者(SBLCの受益者)に対して保証するという観点からは通常のL/Cと同様の効果を持ちます。

 

これらは、基本的なことは、たとえば、取引先が支払い不履行を起こした場合に対して、銀行が支払を保証するという制度になります。この銀行保証があることは、銀行としては、融資をしても、万一支払い不履行が起こっても、資金の回収が可能であるので、融資が可能であると言えます。ただ、銀行保証を発行した銀行による支払保証ですから銀行の信用度、資産状況などのランキングが重要になります。信用の高い銀行の銀行保証(SBLCやBG)であれば、高い銀行保証に対して高い融資率になりますが、一般の銀行であれば、額面に対する融資枠が小さくなります。

通常、

◎一流銀行の場合  銀行保証(SBLCやBG)の発行額面の80%ほどが投資銀行から貸出されます。

 

◎一般の銀行の銀行保証(SBLCやBG)の場合の発行金額の65%程の資金が融資されるということです。

 

つまり、銀行保証であるSBLCやBGを手に入れることは、同時に融資枠の確保、つまり、担保を確保したのと同じことになりますので、投資銀行からproject資金としてのノンリコースローンの融資が実行されることになります。

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